ヨシタケシンスケさん個展が栃木・宇都宮に 人気絵本作家の“作品ができるまで”を楽しんで
ユーモラスな作風と斬新な物の見方で人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんの初の大規模個展「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が宇都宮美術館(栃木県宇都宮市長岡町)で開かれている。原画だけでなく作品のアイデアスケッチ、コレクションなどを展示。ヨシタケさんは「絵本が出来上がるまで頭の中で何が起きているのか、ぐちゃぐちゃした状態を楽しんでほしい」と話している。
ヨシタケさんは1973年、神奈川県生まれ。会社員やイラストレーターを経て2013年に「りんごかもしれない」で絵本作家デビュー。「もうぬげない」「おしっこちょっぴりもれたろう」などの話題作を発表し続けている。
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会場には思いついたことや考えたことを描きためた約20年分の手帳のメモ約1万枚の中から約2500枚(レプリカ)が並び、発想の源を垣間見ることができる。絵本のアイデアスケッチには、さまざまな感情や疑問などが細かに書かれている。
筑波大・同大学院在学時代に制作した立体作品やお気に入りコレクションのほか、「絵本ではできない皮膚感覚に訴え、空間で遊べる展示を目指した」という座ると痛い椅子、大人にリンゴのボールを投げつける仕掛けもあり、作品の世界観を楽しめる。
ヨシタケさんは「価値観や見え方の選択の幅を広げようと、いろんな可能性を提示してきた。『こうかもしれない』『ああかもしれない』と自分なりの答えを見つけてもらいたい」と呼びかけている。
12月24日まで。土日祝日、同19~22日はオンラインによる事前予約が必要。(問)同館028・643・0100。
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