進化を続ける宇都宮・大谷地区に観光拠点「大谷コネクト」オープン 記念イベントも多彩に

下野新聞
2023年11月15日

栃木県宇都宮市の大谷地域の新たな観光周遊拠点「大谷コネクト」が20日、オープンする。大谷石造りの国登録有形文化財「旧大谷公会堂」を移築復元したほか、ビジターセンターを新設する。開業を記念し、12月にかけて同地域周辺で多彩な記念イベントの開催を予定。大谷観光の中核施設として、市内への誘客促進、新たなにぎわい創出が期待されている。

大谷コネクトは、大谷公園近くの旧市営駐車場に整備し、工事費用は約7億2600万円。敷地面積は約5900平方メートル。県道拡幅に伴い解体した公会堂が中心的施設となり、指定管理者が管理運営する。休館日は毎月第3火曜と年末年始。

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公会堂は解体前の石材を再利用し、昭和初期の姿に戻した。文化財として一般公開するほか、イベントや公演の会場として貸し出す。鉄筋コンクリート造りの平屋で床面積は200平方メートル。100人程度を収容できる。

公会堂に隣接するビジターセンターは木造平屋120平方メートル。大谷地域や市北西部の観光情報の発信拠点として観光案内が常駐するほか、デジタルサイネージを設置する。センター前には200平方メートルの多目的スペースを設ける。駐車場は111台分を確保し、グリーンスローモビリティの乗降地点としても活用する。

オープン記念として、今月18日にセレモニーや公会堂のライトアップ、19日に民話の紙芝居やマルシェ、ライブなどを同所周辺で展開。さらに12月中旬までの土日はコンサートやクリスマスマーケットなど多彩なイベントを実施する。

佐藤栄一市長は「公会堂を活用し、大谷の歴史文化の情報発信、市民意識の醸成を図る。さらに日光や那須、益子と連携し、宇都宮をベースとした1泊以上の本県観光につなげたい」と期待を寄せている。

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