輸入規制で行き場なくしたホタテ、いちもん(群馬・伊勢崎市)などが応援キャンペーン 23日まで 「焼きまんじゅう風」も

上毛新聞
2023年11月14日

中国の輸入規制によって行き場をなくした国産ホタテを味わってもらおうと、全国の回転ずし店を展開する5グループ6社がホタテ販売を強化する共同キャンペーンを始めた。各社がホタテを使った共通メニュー「五貫盛り」を提供するほか、オリジナルメニューも用意。群馬県内では「群馬を握る、まぐろ問屋いちもん」を運営するいちもん(伊勢崎市連取町、木下孝治社長)が加わり、五貫盛りに加え「焼きまんじゅう風ホタテ焼き」など3品を提供する。23日まで。

いちもんはオリジナルメニューとして「ホタテの豆乳グラタン風」(550円)、「無限ホタテ」(890円)、「焼きまんじゅう風ホタテ焼き」(980円)の3品を提供する。「豆乳グラタン風」はホタテを豆乳でまろやかに焼き上げた。「無限」はホタテに高崎産のうずらの卵黄、ユッケだれ、ネギトロを盛り付け、ピリ辛の味付けでおつまみのように楽しめる。「焼きまんじゅう風」は串に刺したホタテを自家製の米味噌で香ばしく焼き、甘みはありつつも醤油の塩味も感じられる仕上がり。3品を共通メニューの五貫盛りと合わせてPRしている。

いちもんの広報担当者は「輸入規制でホタテの行き場がなくなり、漁師や水産業の関係者が困っている。ホタテの味を楽しみつつ、水産業関係者の生活基盤を守ることに心を寄せてもらえれば」と呼びかけた。

他に参加するのは千葉、大阪、愛知、岩手の回転ずし4社と、いちもん親会社で「金沢まいもん寿司」を展開するエムアンドケイ(金沢市八日市、木下孝治社長)。5グループが1貫ずつ持ち寄った共通メニュー「絆のホタテ五貫盛り」(1480円)が中心。千葉県の郷土料理「なめろう」をホタテで再現した握りや、ホタテにソースやマヨネーズをかけてたこ焼き風にした握りなど、各社の地元に着目した5貫の意欲作が並んでいる。

キャンペーンは回転ずし6社と、中小回転ずしの経営支援などを行う「回転寿司プラットフォーム・ジャパン」(東京都中央区、米川伸生代表取締役)が立ち上げた。全国6社の計209店で実施中。

詳細はこちら