ニンジンの「コロネ」、竹炭入り「メロンパン」…高校生考案のパン、群馬・伊勢崎市で10日発売
伊勢崎興陽高(田畑茂校長)の3年生5人が考案した3種類のパンが、10日から群馬県伊勢崎市緑町の渋沢製パンで販売される。有機栽培のニンジンを使ったコロネなど、地元農家の協力も得て完成させた自信作だ。今月いっぱいの期間限定だが、18日に市内で開かれるイベントでも販売する予定。生徒は「地域の食材を使ったパンをぜひ味わってほしい」と張り切っている。
完成したのは、生地にニンジンパウダーを混ぜて焼き上げたコロネにピスタチオをトッピングした「キャロネ」、生地に竹炭を混ぜてチョコレートを中に入れたメロンパン「黒メロ」、クロワッサン生地のコロネにキャラメルクリームを入れた「クロころ」。各1個200円。
生徒5人は、同校の「食を科学する系列」で学ぶ新井仁海(ひとみ)さんと、いずれも「食と経営を考える系列」の秋山花姫(はなめ)さん、梅室優羽(ゆう)さん、加藤恵理香さん、中曽根ビトリアさん。店側に10種類ほど提案し、三つに決まった。中心的に関わってきた秋山さんは「さすがプロ。想定以上に良いものができた」と声を弾ませる。
ニンジンを提供した同市山王町のみやた農園は通常取引が事業所中心で、宮田祐介専務(42)は「有機野菜に関心を持ち、若いアイデアを形にする企画に関わることができてうれしい」と話す。渋沢製パンの渋沢昌明専務(44)は「高校生の好みが分かり、勉強になった」とうなずいた。
同店の営業は午前8時~午後6時。日曜定休。3種類のパンは、伊勢崎商工会議所青年部がアイオーしんきん伊勢崎アリーナ(市民体育館)などで開く「WORK WORK☆フェス」(17、18日)の会場で18日に販売。同校の興陽フェスタ(12月2日)でも取り扱う。
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