海産物販売の「おおた・北茨城交流物産館」が休館 オープンから2年半、業績不振で 群馬・太田市

上毛新聞
2023年6月24日

群馬県太田市は15日までに、同市飯塚町の物産交流施設「おおた・北茨城交流物産館バスターミナル駅」が、業績不振により3月6日に休館したと明らかにした。同館には設備購入などの補助金として、開館時に太田市が2500万円、交流のある茨城県北茨城市が500万円をそれぞれ投じていた。公募型プロポーザル方式で選定された大雄建設(太田市)が施設を建設、保有し、管理と運営も担っていた。

同館は2020年9月にオープンし、北茨城市の海産物などを販売。施設用地は、太田市が市有地1773平方メートルを年額約174万円で同社に貸してきた。同社によると、慢性的な集客難に加え、物価高騰の影響もあり休館を決定した。今後の施設活用については未定としている。

市は15日の市議会6月定例会の一般質問で、現時点で同社に補助金の返還を求めない方針であることを明かした。また、四半期ごとの同社からの業績報告では、集客の当初目標が達成されていたことから「経営難との認識はなかった」と説明した。

上毛新聞の取材に、北茨城市まちづくり協働課は「4月に休館の知らせを受けるまで、業績不振だとは知らなかった」と説明。同市の公金を投じた施設の休館について「非常に残念。北茨城をPRする場として事業を再開してほしい」と話した。

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