中里のリンゴPR 茨城・日立 生産者ら無料配布

茨城新聞
2023年10月28日

茨城県日立市中里地区のリンゴ狩りが本格化する時期を迎えた。おいしいリンゴをPRするため、同地区の生産者でつくる里川西特産果樹生産部会(武藤隆之部会長)などが、JR日立駅前で500個の新鮮なリンゴを無料配布した。会員らは「おいしくできた」とリンゴ園への来場を呼びかけた。

無料配布は知名度アップや交流人口の増加を目的に2016年から毎年実施している。同日は部会員や、小川春樹市長ら市職員がそろいのピンク色のジャンパー姿で参加した。

「秋映」や「新世界」「陽光」など6品種を用意。リンゴは一つずつ丁寧に包装し、「日立中里フルーツ街道」にある18軒を紹介したパンフレットも封入。午後5時半の開始前には50人以上の行列ができ、リンゴは約30分で全て配り終えた。

同部会によると、今年は残暑の影響で早生(わせ)品種に高温障害が発生したものの、武藤部会長は「今の時期のリンゴは甘さも十分。これから旬を迎える『ふじ』も順調に育っている」と語った。同地区の果樹園は12月ごろまで楽しめる。