6メートルの巨大牝牛も 高崎中心街をアートで彩るイベント28日スタート 30人の作品が非日常演出 群馬

上毛新聞
2023年10月31日

群馬県高崎市の中心市街地を現代アートで彩る「アートプロジェクト高崎」が28日から始まる。国内外で活躍する作家30人が、オブジェやインスタレーション(空間芸術)などの立体作品や壁面画を出品し、街中に「非日常感」を演出する。11月26日まで。

市民有志でつくる「高崎アートインキュベーション推進会議」(山崎健会長)が主催し、今年で9回目。JR高崎駅西口や慈光通り、群馬音楽センター前など26カ所に展示している。

高崎城址には地元出身の松本勇馬さんによる、わらで作った幅6メートルの巨大な「牝牛」がそびえ立つ。県立女子大生や地域のボランティアと協同で制作した。隣の「飛龍の松」からは、渡辺おさむさん(東京都)がスイーツデコの技術をアートに用いた精巧な竜のオブジェが顔をのぞかせる。

高崎高島屋とオーパをつなぐ2階のデッキ天井を飾るのは、高崎市の画家、渡辺香奈さんの作品。4回目の出品で、今回は猫と日本美術を融合させた。「猫の数を数えたり、隠れアイテムを探したりしてもらえたら面白いと思う」と話す。

モントレー壁面の鮮やかな楽器の絵は、ナカミツキさん(兵庫県)の作品。原画はiPhone(アイフォーン)で描いている。スズラン高崎店前のタブノキには、中島崇さん(東京都)がプラスチック製のバンドを用いて装飾。中島さんは「当たり前過ぎて見えない『こもれび』などを再認識する作品になれば」と話していた。

11月の週末には、駅前で作家によるアートパフォーマンスも実施する。問い合わせは事務局(☎027-322-5555)へ。

詳細はこちら