和裁上達と 健康を祈る 桐生で針供養祭

上毛新聞
2017年2月10日

群馬和裁専門学院(桐生市仲町、岡田成雄理事長)は8日、同市川内町の日本遺産、白滝神社で針供養祭を行った。生徒や卒業生25人が、折れ曲がり使えなくなった針に感謝の祈りをささげ、針塚に供えた。
着物姿の生徒らは、針塚の碑にお辞儀した後、碑の前に置かれた豆腐に針を刺し、和裁の上達と健康を願った=写真。
前橋市柏倉町の柳恵子さん(23)は昨年の供養祭で上達を祈願し、山形県で開かれた技能五輪全国大会の和裁で優勝した。岡田恵子校長は「事故なく、上達し、健康でいられるよう良い供養ができた」と話した。
針供養祭は同学院の恒例行事。京都から織物の技術を伝えたとされる白滝姫を祭る白滝神社は、桐生織物発祥の地と呼ばれている。2015年4月、文化庁認定の日本遺産となった。

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