栃木県内にアウトドアサウナ増えてます 相次ぐオープン…豊かな自然とアクセスの良さが自慢

下野新聞
2023年9月1日

野外でサウナを体験できる「アウトドアサウナ」施設の開業が栃木県内で相次いでいる。県北を中心に増えており、日光市内の山間地域では8、9月に2施設がオープン。昨今のサウナブームとアウトドア人気を背景に、自然豊かで静かなロケーションや交通アクセスの良さを売りにする。交流サイト(SNS)などの口コミサイトを通じて誘客を図る施設もあり、首都圏からのリピーター獲得につなげている。

日光市東小来川の約9900平方メートルの敷地に8月1日、サウナとキャンプを楽しめる施設「TERA RESOLA NIKKO(テラ リソラ ニッコウ)」が開業した。1日7組までテント泊ができるキャンプスペースとサウナ小屋を配備。宿泊施設としてリノベーションした明治時代の古民家も並ぶ。

運営するTERA(日光市小百)は昨年4月、日光市小百にサウナ付きキャンプ場をオープンした。グーグルマップの口コミやSNSなどで集客し、軌道に乗ってきたことから2店舗目を開設した。寺尾美輝代表は「(日光宇都宮道路)今市インターチェンジから約15分で来られるアクセスの良さも売りにしたい」と話す。

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日光市中三依では、一般社団法人「ふるさと鉄道DMC」(日光市轟)がサウナ施設「野岩SAUNA」を9月中旬に開業する予定。築70年の古民家を改修し、日帰り客向けのサウナ室を設けた。

施設は野岩鉄道中三依温泉駅から徒歩7分の場所にあり、山間部でも都内から電車1本で来られる。伊藤郁夫(いとういくお)代表理事は「日光東照宮や会津などの観光地からも遠くない。集客は見込める」と期待する。

那須塩原市戸田では今年4月、貸し切りスパ施設「森の天空サウナ&露天風呂」が開業した。森林の中でサウナや露天風呂を完全貸し切りで楽しめることから、家族連れなどから評判を呼び、利用客は増えているという。

運営する一般社団法人ライフベースキャンプ(那須町高久丙、中村敦樹代表)の担当者は「首都圏から家族や友人を連れて何回も来ていただいており、那須の大自然の魅力をうまく訴求できている」と手応えを語った。

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