国内で75年ぶり!栃木・宇都宮で路面電車LRTが新規開業 沿線では2万人が歓迎

下野新聞
2023年8月27日

栃木県宇都宮市と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線が26日開業し、営業運転を始めた。JR宇都宮駅東口周辺で開業式と発車式が行われ、公共交通の主軸となる歴史的事業の門出を祝った。路面電車の開業は国内で75年ぶり、全線新設のLRTは初めてとあって、沿線での歓迎イベントには約2万人(主催者発表)が詰めかけるなど、祝賀ムード一色となった。

開業式は市の交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で行われ、両市町や運行会社「宇都宮ライトレール」、栃木県、全国の交通事業者、地元企業などから約700人が出席した。

続いて同線の起点となる同駅東口停留場で発車式を実施。関係者や子どもたちがテープカットを行い、特別列車の発車を祝った。

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午後3時に営業運転が始まり、同停留場からの一番列車には約120人が乗り込んだ。運行初日の乗車を求めて同停留場は夜になっても客足が絶えなかった。

同線は、同駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの14.6キロで、19の停留場を設置。684億円をかけ両市町が軌道などを整備し、宇都宮ライトレールが運行を担う。平日は朝4時台から深夜0時台まで、土日祝日は朝5時台から深夜11時台まで運転する。運賃は150~400円。

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