茨城・潮来市 巴水の風景画でグッズ タペストリー、バッグ販売

茨城新聞
2023年8月17日

茨城県潮来市は、大正から昭和期にかけて浮世絵師・版画家として活躍した川瀬巴水(1883~1957年)が描いた美しい水辺の風景の作品を使用したタペストリーやトートバッグを製作し、17日からバッグの販売する。市はグッズを通して、巴水が愛した潮来の原風景を知ってもらうのが狙いだ。

巴水は、水辺の作品が多いことで知られ、同市周辺を描いた作品は11点、現在の潮来市内に限ると8点が残っている。グッズ製作は、市が5月に巴水をテーマにした文化講演会を開催したところ、市民らの反響が大きかったことなどから企画した。

タペストリーは「潮来の初秋」「牛堀」などの3種類を製作。大きさは作品によって異なるが、縦長の作品は縦2メートル×横1.4メートル、横長の作品は縦1.4メートル、横2メートル程度だ。以前に製作したものと合わせて計4点となる。中央公民館や水郷潮来バスターミナルなど4カ所に展示し、定期的に場所を交換する予定という。

トートバッグは縦37センチ、横36センチ、厚さ11センチ。タペストリーと同じ絵柄を落とし込んだ4種類があり、今後、残る4作品も製作を進める予定。いずれも市立図書館で購入できる。同図書館のオリジナル缶バッジ付きで、価格は税込み千円。

本格販売を前に、市は3日、同市潮来の石の蔵で完成発表会を開いた。発表会に出席した茨城キリスト教大文学部の染谷智幸教授(66)は、タペストリーについて「この大きさにしてみると、改めて美しさを感じる。風景に入っていくような気持ちになる」と出来栄えに太鼓判を押す。

トートバッグを販売する市立図書館の坂本栄子館長(46)は「素晴らしい作品データを提供いただいて作ることができた。丈夫にできているので、さまざまな用途に使ってもらいたい」と話した。

問い合わせは同図書館(電)0299(80)3311。