1人45万円…でも応募が殺到する“小中学生だけの30泊キャンプ” 全国から栃木に集まる理由は?

下野新聞
2023年8月16日

栃木県茂木町桧山のモビリティリゾートもてぎ(MRM)で小中学生向けに20年以上開催している30泊31日の長期キャンプ「夏のガキ大将の森キャンプ」が、今年も行われている。16日には茨城県の太平洋まで那珂川の川下りと徒歩で踏破する「集大成の旅」が始まる。心と体を鍛える1カ月だ。

施設内の里山にある自然体験施設「ハローウッズ」の林間にテントを張ったベースキャンプで、日の出とともに起きて日光を浴び、山を歩き回り、日が沈めば眠る生活を続ける。

ナイフの使い方講座や料理教室、サバイバルキャンプ、バイク教室、プログラミング教室などさまざまな体験が用意されている。

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ハローウッズ森のプロデューサー崎野隆一郎さん(66)が2002年に始めた。費用は1人45万円と高額だが毎年応募が殺到する。

今年は8倍近い申し込みがあり、小学4年から中学2年まで栃木県を含む14都府県の21人が7月22日から参加している。1カ月に及ぶ長期キャンプのプログラムは全国でもほかにないという。

今年の集大成の旅は、台風の影響で出発日を15日から16日に変更。カヌーで大瀬から那珂川を下り、川沿いを計40キロ歩いて18日に茨城県大洗町に到着する計画だ。3班に分かれ、自分たちで荷物を担ぎ、テント泊で自炊してゴールを目指す冒険の旅になる。

14日午後には旅の準備の打ち合わせが行われ、子どもたちは真剣な表情で崎野さんが指摘する注意点に耳を傾けた。

富山県出身でタイ在住の小学6年岡本恭央子さん(11)は「キャンプの初めはお母さんに会いたかったが、友達が助けてくれて楽しくなった。この経験を普段の生活に生かせたらいいな」と共同生活で自信を得た様子だった。

同キャンプが子どもたちの心と体にどんな効果があるか2007年から日本体育大などが調査しており、腸内環境や睡眠の質向上などが確認されている。崎野さんは「1週間のキャンプでも成果はある。さらに多くの子どもたちに体験させたい」と話した。

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