旧渋沢邸がリニューアル 埼玉・深谷に10日オープン 工事終了で建物内の見学が可能に

上毛新聞
2023年8月11日

 埼玉県深谷市が旧渋沢邸「中の家(なかんち)」(同市血洗島)で進めていた耐震補強と改修工事が終わり、主屋の内部が4日、報道関係者に公開された。建物は明治期、本県ゆかりの実業家、渋沢栄一(1840~1931年)の生誕地に建てられ、渋沢が帰郷して滞在する際にくつろいだ「上座敷」が残っている。10日のリニューアルオープン後は、従来は立ち入れなかった建物内が見学できる。

 主屋は木造2階建てで、南側(1895年建築)と北側(1983年増築)からなる。南側1階奥にある上座敷は渋沢のために特に上質な資材を使い、念入りに造られた。

 2階には蚕室として使われた空間が広がる。天井の梁(はり)が見える形で工事が行われ、さまざまな資料を展示するスペースとして活用していくという。

 1階北側には「渋沢栄一アンドロイド・シアター」を整備した。和服姿の80代の渋沢がその場にいるかのような仕掛けで、ロボットが顔や手を動かしながら思い出を語り、関連する映像が壁面に映し出される。

 耐震補強・改修工事は2019年度に設計に着手。渋沢が主人公となったNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」放送終了後の22年2月から始まった工事が今年4月末で終わり、準備が進められてきた。工事中に床下から見つかったれんが製のかまど跡も展示する。

 10日は午前中に完成披露式典を開き、午後1時から一般公開する。通常の開館時間は午前9時~午後5時(入場は同4時半まで)。入場無料。問い合わせは渋沢栄一記念館(☎048-587-1100)へ。

詳細はこちら