超猛暑割で焼きまんじゅう100円 「どうせ暑い」の奇策 忠治茶屋(群馬・伊勢崎市)《炎天のオアシス》
上毛新聞
2023年8月5日
猛暑の伊勢崎で群馬のソウルフード、焼きまんじゅうを売る。江戸時代の侠客(きょうかく)、国定忠治ゆかりの老舗だ。ユニークな「猛暑サービス」があり、伊勢崎の最高気温が35度以上の猛暑日になると、焼きまんじゅうが通常価格155円から15円引きになる。
連日の厳しい暑さに、店員は「このところ毎日140円ですよ」と苦笑いする。土日は持ち帰り用に数十本単位で売れるとあって、せっせとまんじゅうを焼いていた。涼しい店内では焼きまんじゅうのほか、昔ながらのかき氷(イチゴ、メロン、ブルーハワイなど各200円)も食べることができる。
昨年、「超猛暑割」を新設した。気温が40度を超えると、焼きまんじゅうが55円引き、破格の100円になる。桜場裕太社長(36)は「暑い中、せっかく店に来てもらった人にサービスしたい」という。
店の近くの子供のもり公園伊勢崎(まゆドーム)では、日陰で水遊びをする子どもがわずかにいた。「猛暑続きで大変だが、どうせ暑いなら40度を超えてほしいという気持ちもある」と桜場社長。「もうけは全くありません。伊勢崎が話題になり、地域おこしにつながれば」
■忠治茶屋
群馬県伊勢崎市上蓮町657
営業時間 午前9時~午後5時半
火曜定休
電話 0270-32-0144