地域の魅力で駅装飾 茨城DC・JR水戸 駅名標やモニュメント

茨城新聞
2023年7月5日

JR東日本水戸支社は、2023年秋開催予定の大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、同支社管内の駅構内の装飾に取り組む。結城紬(つむぎ)や袋田の滝など各地域の魅力を描いた駅名標の整備や伝統工芸を用いたモニュメントを設置。他県からの観光客を迎える準備を進める。完了は9月下旬の見込み。

装飾のテーマは「いばらきの魅力で駅を飾る」。駅は茨城県を訪れる観光客にとって玄関口となることから、地域の特色を感じられるよう工夫を凝らす。水戸駅には改札付近に水戸の伝統工芸「水府提灯(ちょうちん)」と「やなかの桶(おけ)」を組み合わせた大型のモニュメントを設置する。駅構内通路の一部の壁面は水戸芸術館や水戸市植物公園といった水戸の観光地をデザインし、旅への期待を膨らませる。

地域の特色を表現した駅名標(JR東日本水戸支社提供)

水戸駅を含む同支社管内の22駅は駅名標にも地域の特色を反映させ、周遊型観光の魅力を高める。常磐線(13駅)では観光・産業をモチーフに、牛久の駅名標には世界最大(地上120メートル)の立像「牛久大仏」をデザイン。水戸線(4駅)では伝統工芸・文化を主題に、結城駅で「結城紬」を描く。水郡線(5駅)では自然・史跡名勝として、袋田駅で「袋田の滝」などを駅名標に取り入れる。

同支社によると、昨年度は水戸線笠間駅を笠間稲荷をイメージしたデザインにした。岩瀬駅の駅舎外壁は桜川市の自然を印象づける緑色で表現した。同支社の担当者は「茨城の特色を目で見て感じ、楽しんでいただきたい」と話した。