バリアフリー充実へ 水戸駅北口ペデストリアンデッキ

茨城新聞
2017年9月20日

駅の利便性や安全性向上を図ろうと、水戸市はJR水戸駅北口ペデストリアンデッキのバリアフリー化を進める。北口を起点に「シェルター」と呼ばれる屋根を新設するほか、階段に併設したスロープを延長し、ゆるやかな勾配に改修する。雨天時などでも高齢者や車椅子利用者などが通行しやすい環境を整え、駅の利用を促したい考えだ。

シェルターとスロープの整備は計5億3500万円をかけ、いずれも2018年度末までに工事を終える予定。19年に開催される茨城国体を見据え、市の“玄関口”となる駅北口のバリアフリーを強化する。

シェルターは、駅北口のデッキ上に東側へ約80メートル、西側へ約70メートルの長さで新設する。屋根はガラス製で、幅2・5メートル、高さ2・5メートルほどになる見込み。いずれも北口を起点とし、東側は丸井水戸店の入り口、西側は地上へ下りる階段部分に直結させる。これにより、雨天時でもデッキ上を通行しやすくする。

また、デッキ上に計3カ所配置されている階段に併設するスロープも改修し、勾配を緩やかにする。バリアフリー法に基づき、勾配率を現在の12%から8%以下に抑え、車椅子利用者や高齢者が利用しやすくする。シェルター新設とスロープの延長に伴い、デッキの重量が増すことから橋脚補強も行う。

市はこれまで、駅前の歴史的景観向上として、18年度までにデッキ中央部分の路面を御影石調に改修するほか、時計台下には物産品販売やイベントなどが開催できる「休憩所」を整備する計画を示している。市街地整備課は「バリアフリー化を進め、誰でもストレスなく歩けるペデストリアンデッキにしたい」としている。

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