鹿沼「発光路の強飯式」 山盛りお膳残さず食べろ
下野新聞
2017年1月4日
【鹿沼】国の重要無形民俗文化財に指定されている「発光路(ほっこうじ)の強飯式」が3日、上粕尾の発光路公民館で行われ、参加者は地域の平和や繁栄を願った。
同行事は室町時代から行われていると伝えられる。式を前に同所の妙見神社で神事が行われ、祭り当番の引き継ぎが行われた。
始まりを知らせる太鼓の音とともに、地元住民が扮(ふん)した山伏と強力(ごうりき)が登場。祭りの代表者や来賓などの列席者に迫力ある声で「酒なら33杯、湯が5杯、強飯75膳がお定まり。1粒1菜の許しはないぞ」と迫り、高々と盛られた飯を食べるよう強いた。
恒例の強力によるユーモアのある口上では世相を反映し、子育て問題に触れた。佐藤信(さとうしん)市長に向かって「鹿沼市にもまだまだ待機児童がいるようではないか」。地元地区の小学校が3月に閉校となることを受け、高橋臣一(たかはししんいち)教育長には「統合先で子どもたちが仲良く学校生活を送れるように、細やかな指導を」などと迫り、会場は笑いに包まれた。
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