群馬県内各地でレンタサイクル利用が増加、市街地の手軽な交通手段に…観光スポットに行くのにも活用
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、群馬県内各地のレンタサイクルの利用件数が伸びている。各自治体は中心市街地の回遊性を高めるために駅などに自転車を設置しているが、1カ月の利用件数が過去最多を更新したところも。利用増を受け、自転車や設置拠点を増やす自治体もあり、活発に動き出した市街地の手軽な交通手段として注目されている。
前橋市は2021年4月に「まえばしシェアサイクル cogbe(コグベ)」を始め、市街地を中心とした38カ所に130台を配置する。4月に利用者が急増し、1カ月の利用件数は4247件と過去最多となった。5月も利用数が堅調に伸びており、過去最多をさらに更新する勢いだ。
市交通政策課は「シェアサイクルが浸透したことと、コロナ明けで人が活発に動いていることで、利用者が増えているのではないか」と推測。市は自転車の設置拠点を増やすなど利便性を向上させる方針だ。
高崎市が運営する「高チャリ」はJR高崎駅西口周辺の回遊性を高めるため、駅周辺16カ所で150台を貸し出す。市産業政策課は「早朝に駅前にあった自転車が、昼間には市役所や美術館に動いていることが多い」と利用状況を説明。「水玉模様の特徴的な自転車なので市街地を走ると目立ち、本当に良く目にするようになった」とする。
東武太田駅構内にある太田市観光案内所の観光客向けレンタサイクルは週末には、常備する16台が全て貸し出される日が出てきた。利用増を受け、市は本年度中に自転車を2台増やす方針だ。
同案内所は「コロナが落ち着いてから利用者が増え、大規模スポーツイベントがある日は良く利用される。市街地から離れた観光スポットに行くのにも活用されている」とした。
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