中之条ビエンナーレ9月9日開幕、31日間開催 視覚障害者のための展覧会も初企画

上毛新聞
2023年5月18日

群馬県中之条町を舞台とする現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ2023」の開催日程が9月9日から10月9日までの31日間に決まった。国内外111組の作家が参加し、町内での滞在制作に順次入る。

町や同実行委員会などが主催し、2年に1度開催する。温泉街や公園など町内各所に40カ所超の会場を設け、作品展示やパフォーマンスが行われる。

視覚障害者のための展覧会を初めて企画。視覚障害のある作家の三輪途道さんが代表を務める一般社団法人メノキ(下仁田町)とビエンナーレ実行委が主催し、眼鏡チェーン「JINS」の協力で視覚に障害があっても作品鑑賞を楽しめる会場を設ける。

前回(21年)は新型コロナ禍で開催日程が延期になったり、制作活動に制限が出たりした。同実行委事務局は「作家の滞在制作を基本とする通常の形に戻る。展示会場を巡るスタンプラリーも復活させる予定」としている。

中之条町を訪れることができない人のために実施した全作品とイベントの映像のネット配信については、視聴した人から「行ってみたくなった」などと反響があったことから今回も配信を予定する。

一部の作家は町民に材料の提供などの協力を依頼している。問い合わせは同実行委事務局(☎0279-75-3320)へ。

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