活性化へまち歩きマップ 茨城・利根 好きな風景や店66選

茨城新聞
2023年5月8日

茨城県利根町の若者有志の集まり「とねまち未来ラボ」が町の活性化を目指して活動している。町とともに商店街の空き店舗を改修して起業支援施設を整備し、活動の第2弾として「オリジナルまち歩きマップ」を完成させた。メンバーは「マップを見て利根町のことを知ってほしい」と話す。

未来ラボは、町商工会や建築業関係者の若い世代中心の若者会議。メンバーは約20人。町「まちなか・商店街活性化事業」協力へ、2020年10月に初会合を開き、地域力創造アドバイザーの藤田とし子さんを迎えて活動開始した。町の課題解決の勉強会などを重ね、21年10月からは町の起業支援施設の整備に協力。22年6月に完成し、現在は第2号チャレンジショップの開店に向けて準備を進めている。

「まち歩きマップ」は22年度の活動の柱で、会議の隊長(リーダー)に町商工会青年部の篠塚敦さん(46)が就き、昨年10月から5カ月にかけて取り組んだ。

マップの特徴は「町民だから知っている情報の掲載」と「メンバーの手作り」。町民に「好きな町の風景」「お気に入りの店やスポット」「ぜひ伝えたいこと」などを聞き取り、それを基にメンバーたちが「とっておきの66」を選定した。印刷物の編集やイラストもメンバーが担当した。

マップのタイトルは「め~ぐるmap」。検索エンジンの「Google」と「めぐる」を掛け合わせた。地図上に選定した66カ所の番号を表示し、商店は青、飲食は赤、風景は緑などと色分けで分かりやすくし、それぞれコメントを付けている。柳田國男記念公苑や古代ハスで知られる親水公園などの有名なものから、地元で評判の飲食店や店舗、送電鉄塔の撮影スポット、富士山とスカイツリーが両方見えるポイントなど、町民目線のお薦めを載せている。

A2判カラー八つ折り。5月中に町内全戸配布し、町ホームページでも公開していく。篠塚さんは「町内外の人にマップを見てもらい、利根町のことを知ってもらえれば。そしてぜひ訪れてほしい」と話した。

マップの問い合わせは町まち未来創造課(電)0297(68)2211。