烏山城跡「御城印」を作製 国史跡指定を記念 烏山高生徒が揮毫を担当 限定1000枚、来月から販売

下野新聞
2023年3月25日

【那須烏山】川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は24日の定例記者会見で、烏山城跡の国史跡指定を記念した「御城印(ごじょういん)」千枚を4~6月に先着順で限定販売すると発表した。烏山高生徒の発案で作製し、同校書道部の生徒が揮毫(きごう)を担当した。烏山城跡は20日の官報告示で正式に国史跡となった。川俣市長は「力強く、バランスの取れた筆致」と仕上がりに目を細め、今後の盛り上がりに期待した。

御城印は城郭や城跡を訪れた際の記念品として近年、各地で人気を集めている。市によると、烏山城跡の御城印は、まちづくり活動に取り組む市内のNPO法人クロスアクションと烏山高生徒との交流の中で熱心な城郭ファンの生徒が発案し、実現した。

同校書道部2年古森愛実(こもりまなみ)さん(17)が揮毫した。市が同部に揮毫を依頼し、古森さんら部員2人が提出した計6点の作品から選ばれた力作で、古森さんは「烏山城跡の石垣の力強さ、森に囲まれた柔らかさをイメージした」と、はにかむ。

揮毫のほか、篆書(てんしょ)体の「烏山城印」の角印や八咫烏(やたがらす)、近世烏山城の一部として唯一残る建造物「神長(かなが)門」などを描いた。市内の企業や団体などの関係者でつくる「野州八咫烏の会」がデザインを手がけた。

はがき大で烏山和紙を使用。1枚500円。購入は1人2枚まで。山あげ会館、市役所烏山庁舎の市商工観光課、同南那須庁舎の市教委生涯学習課の3カ所で販売する。生涯学習課宛ての郵送でも受け付ける。

(問)同課文化財グループ0287・88・6223。