幻想的な街並みやネコ　画本「猫町」金井田さん原画展が群馬・前橋で開催

群馬県桐生市出身の版画家、金井田英津子さん（千葉県在住）が手がけた画本「猫町」の原画展が4月9日まで、前橋市敷島町のフリッツ・アートセンターで開かれ、独特な世界観を精緻に表現した作品36点を紹介している＝写真。

猫町は前橋市出身の詩人、萩原朔太郎が1935年に発表した小説。金井田さんの作品と組み合わせた画本として20年以上前に出版されたが絶版となり、昨年、平凡社から復刊された。

会場の作品は陰影や構図により、幻想的な街並みやネコの姿を印象的に表現。奇怪な世界を描く小説の空気感を味わえる。

18日午後1時半からイベントを開く。前橋文学館長の萩原朔美さんらが朗読し、金井田さんと萩原さんがトークライブを行う。観覧料は500円。

問い合わせは同センター（☎027-235-8989）へ。