春色の日本酒 今年も 日光の蔵元 瓶詰め開始

下野新聞
2023年3月2日

【日光】桃の節句を前に、古代米と市産米を使ったピンク色の日本酒「朱」の瓶詰め作業が1日、今市の老舗蔵元「渡辺佐平商店」で始まった。3日から市内八つの酒店で販売する。

2006年の市町村合併を機に製造を始めた「朱」は、赤色を出すため精米を工夫した古代米と、市内産の酒米「とちぎ酒21」の活性濁り生酒をブレンドしている。甘みと酸味のバランス、フルーティーな香りが特長で、製造開始から試行錯誤を重ねてきた。

この日は従業員や市内の酒店関係者が集まり、瓶詰め作業を行った。

今年初めて取り扱うという稲荷町の中村屋酒店の中村篤志(なかむらあつし)社長(51)は「香りが良く、味わいもいい。ひな祭りに合わせ、楽しんでほしい」と話した。

小瓶が人気といい、今年は720ミリリットルから500ミリリットルサイズに変更。600本を製造する。1本1900円。(問)渡辺佐平商店0288・21・0007。