アニメ「パトレイバー」マンホール図柄設置へ 茨城・土浦市 15カ所、ファン回遊狙う
30年以上前に放映され、今も根強い人気のアニメ「機動警察パトレイバー」にゆかりのある茨城県土浦市は、土浦の名所と登場人物を組み合わせたデザインのマンホールふたを市内15カ所に設置する。原作者の承認を得て、独自のデザインで15種類を制作。4月からJR土浦駅西口の歩道のマンホールを衣替えし、ファンの来場や回遊を促してまちおこしに生かしたい考え。
パトレイバーは市内が舞台の一つになり、作品の〝聖地〟として訪れるファンが増えている。
市によると、デザインは昨年12月に完成。取り上げた場所は市役所本庁舎、霞ケ浦、水郷公園など。土浦全国花火競技大会や観光帆引き船、新治地区で盛んなレジャーのパラグライダーといった観光・見どころのほか、市がPRしている「日本一のれんこん」、アニメに登場する「土浦研究所」も入れた。それぞれ登場人物を組み合わせた。
デザインは原作者の監修の下、市が委託したデザイナーが独自のイラストを描き下ろした。市が取り上げてほしい名所や名物を示し、原作者の提案も含めて図案化した。
表面に樹脂でデザインを付着させた特殊なふたは現在製作中で、3月下旬に出来上がる予定。市役所本庁舎でお披露目をした後、4月以降に土浦駅西口の本庁舎周辺や桜町、亀城公園周辺の歩道に取り付けていく。市は図案の写真や説明を載せたマンホールカードも作る。全15種類を見込み、でき次第、希望者に無料で配る。
市はまちおこしの一環で「パトレイバー展」を開いたり、グッズ販売をしたりしてファンを呼び寄せている。政策企画課は「オリジナル性の高いデザイン。多くのファンに土浦に来て、見て回ってほしい」と期待を込めた。