市ゆかりの化石が一堂に 佐野 葛生化石館で新着標本展

下野新聞
2023年1月24日

【佐野】葛生東1丁目の市葛生化石館で、2021年10月~22年9月に発掘・寄贈された化石などを紹介する「新着標本展」が開かれている。4月16日まで。

市周辺から出土した古生代や新生代の化石を中心に約800点を展示している。

市内で発掘されたアナグマやムササビなど動物の化石をはじめ、市内で見つかった石灰石を酸処理して採集したサメの歯の化石などが一堂に並ぶ。埼玉県飯能市で発掘され、無数のウミユリの化石を見ることができる幅約50センチ、重さ約40キロの石灰岩も展示している。

毎年恒例の「ミニ干支(えと)展示」も開催中。今年の干支のウサギにちなみ、市内で発掘されたニホンノウサギの化石や標本を並べている。

同館の奥村(おくむら)よほ子(こ)学芸員は「佐野市にゆかりのある化石を多く展示している。身近な自然に触れて、自然科学に興味を持ってもらえたら」と話している。

午前9時~午後5時。入館無料。月曜休館、祝日の場合は翌日休館。(問)同館0283・86・3332。