まきでふかす干し芋が人気 茨城・常陸大宮、農家ら生産
茨城新聞
2023年1月29日
昔懐かしい、まきでふかして作る干し芋が、茨城県常陸大宮市小場で生産され、人気だ。
サツマイモ農家の山崎健一さん(46)と新規就農した西村夢さん(26)が、同市の小場、上村田、三美、泉、宇留野地区や那珂市などの遊休農地約13ヘクタールを共同で借り受け、サツマイモを栽培。昨年8月から11月にかけて収穫したうち、一部を加工して干し芋作りを行っている。
じっくりふかして手間をかけることで、付加価値を高めて販売する。サツマイモ農家は今、大量生産が求められてボイラーが主流だが、まきで火をおこし数時間かけてじっくり釜でふかすことで、「糖度が増し、よりあめ色になって味に深みが増す」と2人は特長をアピールする。
作業は真夜中行われ、まきの火を一定にして絶やさないようにするため、交代で目が離せない。
天日干しされ、出来上がると主に東京・大田市場などへ出荷。近年の干し芋人気の中、県内での引き合いも多くなっている。
干し芋作りは2月いっぱいまで。希望者には市内で販売も行っている。「頑固屋」山崎さん(電)090(4386)5121。