凍みこんにゃく作り最盛期 茨城・大子

茨城新聞
2023年1月17日

奥久慈の伝統食材「凍(し)みこんにゃく」作りが、大子町で最盛期を迎えている。同町袋田の袋田食品(高村博美社長)敷地内では16日朝、薄切りこんにゃく約4800枚が、従業員6人の手でわらの上に一枚一枚丁寧に並べられた。

真冬の気候を生かし、日中は天日乾燥、夜は寒さで凍らせる。水を1日数回まき、干したこんにゃくが縮むのを防ぐ。表裏をひっくり返して同じ作業を繰り返し、2、3週間かけて完成させる。

同社は12月から製造を開始。今月中旬に例年より気温が高くなり、作業は一時中断し、今後冷え込むとの予報を受け再開した。浅見義美工場長(53)は「お薦め料理は煮物。若者には天ぷらのおいしさを味わってほしい」とアピールした