モニターツアー 外国人、浅間山麓を満喫
地域独自の観光資源を生かした看板商品を生み出す観光庁の支援事業に採択された群馬県嬬恋村観光協会主催のモニターツアーが12、13の両日、村内や長野原町で開かれた。間伐材や浅間溶岩、キャベツなど村の雄大な自然を満喫できるプログラムを日本在住の外国人が楽しんだ。
ツアーは「サステナブル(持続可能)」をテーマに自然体験や食を組み合わせ、通年で楽しめるコンテンツの開発を目指して開かれた。
いずれも20~30代で台湾、米国、エジプトなどの計8人が参加。初日は宿泊するコテージで間伐材を使った「マイスプーン」を作り、昼食ではキャベツなど村の食材とレシピをセットにしたミールキットを自ら調理して味わった。スノーシューを履いてガイドの案内で浅間園を散策し、環境保全や浅間山噴火などについて理解を深めた。
2日目は、アロマクラフト体験が村地域交流センターで開かれた。村観光協会の山田美穂さんが講師を務め、間伐材のヒノキからアロマオイルとアロマウオーターを抽出。参加者は自ら調合したアロマオイルや浅間溶岩を使ったアロマストーンなどを作って土産にした。
台湾出身のライター、林日日さんは「軽井沢に似た環境だけど、混雑していなくてゆっくりできた。地元の人が自分たちの力で身近な資源を活用しようとする精神が良い」と振り返った。
事業ではアフターコロナを見据え、首都圏や台湾などからの個人旅行客向けの商品を開発する。村が協力したほか、ツアー運営でグローリーハイグレイス(高崎市)、台湾向け情報発信でWAmazing(東京都)などが携わった。
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