精密板金の技術で便利なアウトドア用品 前橋のアリギスが販売

上毛新聞
2021年2月15日

 精密板金のアリギス(前橋市天川大島町、須田耕司社長)が、一般消費者向けの屋外調理器の製造販売に乗り出した。精密板金の技術を使い、コンパクトに収納でき、おしゃれに仕上げた。盛り上がるアウトドア需要の取り組みを狙う。

 発売したのは、分解すれば小さな袋に収納でき、持ち運びも便利な金属製の屋外調理器「カヴァレッタ」。ステンレス製の1人用(1万3200円)と鉄製の2人用(1万9800円)があり、1人用は約800グラム、2人用は約1.8キロ。大人数で利用できる「ヌーメロⅢ」(3万7400円)も受注生産する。木材や炭などをくべ、上に置いた鉄板で調理する。

 商品はインターネットショッピングサイト「BASE」で販売するほか、百貨店や商社、キャンプ場などへの売り込みも強化。自社のホームページも刷新し、消費者にもアピールする。現在は器具の上に鉄板を置いて「焼く」ことがメインになっているが、今後は煮たり蒸したりできる部品も開発する。アルミにアルマイト処理を施したコースター(1980円)も販売している。