大洗高マーチングバンド部 水戸で4月17日、プロと共演 B2ロボッツ公式戦

茨城新聞
2021年3月31日

茨城県立大洗高校のマーチングバンド部「ブルーホークス」が、管楽器とダンスを組み合わせた新たなパフォーマンス「ブラダン」の練習に励んでいる。来月、バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の茨城ロボッツの公式戦で披露する。ブルーホークスはこれまで、ダイナミックな演奏で各種イベントを盛り上げてきたものの、新型コロナウイルスの感染拡大予防のために活躍の場が少なくなっている。コロナ禍での新たな挑戦を通して、活動の幅を広げ励みにしようと関係者は意気込んでいる。

ブルーホークスがブラダンを披露するのは4月17日、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナで開催される仙台89ERS戦のハーフタイム。発表会の場を失った団体のために、茨城ロボッツが企画した「ドリーム ブルー プロジェクト」の一環で実現する。女性6人組のプロのガールズブラスグループ「MOS」と共演する予定だ。

将来性ある企画
「よろしくお願いします」。3月8日夕、県立大洗高校の合奏室。サックス、トロンボーン、バリトン…。2年生を中心とした部員21人は一礼後、軽快なダンスを交ぜながら、美しいハーモニーを奏でていた。

同部は共演に向けて1月から練習を開始。プロの振付師から指導も受けた。平日には約3時間半の練習に励んでいる。

直線的な動きのマーチングバンドと比べて、制約のない動きが特徴のブラダン。同部にとっての初挑戦について岡部恵太部長(17)は「重い楽器もある。演奏しながらダンスをするのは予想以上に大変だが、プロとの共演は不安もあるが楽しみ」と話し、有国浄光同部顧問(68)は「コロナ禍でコンクールやイベントも自粛の中、将来性のある企画。(残りの練習時間で)いかに魅了する演技に仕上げられるか」と課題を口にした。

一流と触れ合う
アダストリアみとで先月20日に開催された試合では、MOSが県内で初めてパフォーマンスを披露した。

MOSは動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のフォロワー数が28万人に上る人気グループ。茨城県出身のMAUさん(つくばみらい市出身)。Remiさん(日立市出身)も在籍する。

新パフォーマンス「ブラダン」の発案者でもあるMOSプロデューサーの中山浩佑さん(36)は「子どもたちの目標や希望につながってほしい。ブラダンを通じて、管楽器の輪を広げていきたい」と期待を寄せる。

プロと高校生の共演の場をつくりあげた茨城ロボッツの皆川寛樹バンドディレクター(30)は「生徒たちが一流と触れ合う機会。質の高い仕上がりになってほしい」と、当日を心待ちにしている。

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