サーフィン施設、プレオープン 茨城・境 人工波、プロまで対応
茨城県境町が整備していた人工サーフィン施設「S-wave(エスウェーブ)」が完成し、4日、プレオープンした。波の大きさや水圧の調整が可能で、初心者からプロまで幅広い利用が可能。グランドオープンは4月28日の予定。
町はサーフィンの国際大会誘致や子どもたちの体験会などを計画しており、交流人口の拡大や移住者の増加につなげたい考え。
同町西泉田に整備したプールは、幅9メートル、長さ20メートルで、造波装置を備える。波は初心者向け1.4メートル、上級者向け1.8メートルまで対応し、水温25度を維持する。
初日は、上級者と中級者向けコースが開放され、50人が波乗りを楽しんだ。都内から訪れたカナダ人のアグネス・オーレットさん(51)は「海では波に乗るのに2、3回かかるが、ここでは1回で波に乗れる。とても乗りやすい」と笑顔を見せ、今後は月2回ほど訪れたいと話した。
事業費は3億4790万円。国の地方創生拠点整備交付金をはじめ、施設の指定管理者である大井町サーフィン合同会社(東京)からの企業版ふるさと納税約6440万円を充てた。同社は家賃として、町に年約400万円を支払うほか、本社を境町に移転する。
今後は9日まで毎日営業し、10日以降はグランドオープンまで土日祝日のみ営業する方針。
橋本正裕町長は「首都圏のサーファーや町民の皆さんに楽しんでほしい。プールのほか、マリンスポーツと組み合わせたサップヨガなどの場として活用したい」と話した。