茨城空港発の神戸旅を紹介 常磐大生らフリーペーパー発刊
■若者向け 観光、グルメスポット
茨城空港利用促進等協議会(会長・大井川和彦茨城県知事)と、常磐大の学生らで構成し学生向け情報誌「くるり」を発行している、くるり編集部が、フリーペーパー「たびっぽ」(A5判24ページ)を発刊した。学生を中心とした若い世代が、茨城空港(小美玉市)を利用して旅行に出かけたくなるよう、同編集部の5人が、同空港の案内やスカイマークが就航する神戸市の観光スポットなどを分かりやすく紹介している。
たびっぽは、「旅(Trip)への『一歩』を踏み出すきっかけに」と名付けた。「車を持たない学生でも空港に行ける」や「気軽に1泊2日で」「お財布に優しい」などをコンセプトに企画、取材、デザインまで全て同編集部が手がけた。
きっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大で、休校が続くなど、情報誌「くるり」を手に取って読んでもらう機会が減ったため、これまで発刊した内容を電子版にして交流サイト(SNS)に投稿したところ、同協議会の目に留まった。しかし、新型コロナの影響で、思うように取材ができず完成までに約2年半かかったという。
たびっぽでは、水戸から神戸までのアクセスと旅費、搭乗手続き、茨城空港内の施設、神戸市を「三宮」や、中華街を中心とした「南京町」、「ベイエリア」、異人館などが集まる「北野」の4エリアに分け、観光やグルメスポットを紹介している。
編集長を務めた4年の飯嶋彩さんは「新型コロナの影響で取材先のスケジュール調整に苦労しましたが、学生ならではの視点で分かりやすくまとめました」、副編集長の4年、滑川晴花さんは「神戸は徒歩での移動で大変でしたが、おいしいハンバーグも見つけました。1冊持っていくだけで神戸が楽しめます」と太鼓判を押している。
たびっぽは2500部。無料。主な配布場所は同空港や同大はじめ県内大学、水戸市内の一部店舗のほか、同空港ホームページで読むことができる。