町への思い 独創の表現 移住美術家13組が作品

上毛新聞
2022年11月27日

隔年で開かれている現代美術の祭典「中之条ビエンナーレ」を契機に群馬県中之条町周辺に移住したアーティストの展覧会「拝啓、うつり住みまして」(同実行委員会主催)が19日、同町の旧廣盛酒造などで始まった。町の温かみや自然などに魅了されたアーティスト13組14人の独創的な作品が展示されている。来月11日まで。

同酒造と近くの空き店舗を使った計4会場には、ピカソの代表作「ゲルニカ」をテーマに描いた横約7.8メートル、縦約3.7メートルの大作、中之条町四万の伝承・生命をモチーフにした絵画、同町六合地区の山で採取した木々を使ったインスタレーションなどが展示されている。

同展覧会は、18年の初開催以来2度目。コロナ禍などの影響で開かれていなかったが、今年4月から実行委員会(人見将(まさる)実行委員長)が立ち上がり、再開の準備を進めた。人見さん(44)は「中之条町の人々は自然体で受け入れてくれて、なじみやすい。アーティストが今見つめているものを感じてくれるとうれしい」と語った。

午前10時~午後4時。入場無料。町ふるさと交流センターつむじで展示作家の作品やグッズが購入できる。問い合わせは町観光協会(0279-75-8814)へ。

詳細はこちら