優勝はソリッソ「上州麦豚とSAKE香るきのこパスタ」 3年ぶり会場で「キングオブパスタ」 群馬・高崎市
群馬県高崎市内のパスタ店が自慢の味を競う祭典「キングオブパスタ」が13日、高崎市のもてなし広場で開かれた。3年ぶりに実会場で開催され、約8500人が来場した。18店が参加し、投票の結果、「ソリッソ」(同市高関町)が11年ぶり2度目の頂点に輝いた。
ソリッソは「上州麦豚とSAKE香るきのこパスタ」を出品した。群馬県産の麦豚を酒とこうじで漬け込み、同じく県産キノコと日本酒などを煮詰めてクリームで割って仕上げた。代表の金井伸光さん(53)は「地産地消の食材で高崎のパスタを盛り上げようと思った」と笑顔を見せた。
ゲストプレゼンターで群馬県出身のタレント、中山秀征さんは「上州の素材を使ったのが魅力で大人の味を楽しめた」と評価。全店舗試食したといい、「各店がしのぎを削り、新たな味を堪能してもらおうという研究の成果が表れていた」とたたえた。
2位はバンビーナ筑縄店(同市筑縄町)、3位はリンレン(同市新紺屋町)。投票総数は5324票だった。
3年ぶりの会場開催には大勢が訪れ、「群馬は小麦の産地。高崎パスタが全国に広まるといい」「会場開催できずさみしかったけれど、今年は活気があっていい」などと各店渾身の一皿を笑顔で味わっていた。
キングオブパスタは2009年に始まり14回目。コロナ下の20、21年は参加者が各店舗を回るスタンプラリー形式で開催した。今年は手指消毒や密にならないための入場規制、酒類を提供しないなど感染症対策をして開催した。前売り券2000枚は開催1週間前に完売し、追加した1000枚も前日までに売り切れる人気ぶりだった。
青島真一実行委員長(47)は「3年ぶりで不安もあったが朝から多くの人に来場していただき感動している。仲間がいるからこそ続けられた。ますます高崎のパスタを発信していきたい」と力を込めた。