九尾の狐伝説の地を走れ 矢板 パワースポットマラソン 活性化図り27日初開催

下野新聞
2022年11月3日

【矢板】九尾の狐(きつね)伝説にまつわる片岡地区の神社などを巡る「九尾の狐パワースポットマラソン」が27日、JR片岡駅西口ロータリーを発着点に初めて行われる。地元に伝わる伝説を多くの人たちに知ってもらい、地域活性化につなげようと、地元住民らでつくる実行委員会が主催。実行委員長の越畑、自営業鈴木忠(すずきただし)さん(62)は「山道などもある変化に富んだ12キロのコースで、晩秋の田園や里山を感じてほしい」と話している。

玉田の生駒神社に伝わる伝承などによると、平安時代末期、大きなケヤキが密集していた大槻地区の山をすみかとし、九尾の狐が各地を荒らしていた。

近衛(このえ)天皇から討伐の命を受けた勝善(かつよし)親王は玉田を本陣とし、お告げに従いケヤキの木を切りつつ燃やして退治。九尾の狐は那須に飛び殺生石になったという。

マラソンではまず大槻地区に向けて進み、勝善親王が退治を祈願したと伝えられる石上神社やケヤキを燃やすために築いたとされる「釜石」近くを通過する。山道を通って玉田地区に入り、生駒神社などを経由し、片岡駅に戻る。

午前10時スタート。参加できるのは高校生以上で、先着100人。参加賞として九尾の狐をデザインしたオリジナルスポーツタオルが贈られるほか、完走者には完走証が発行される。豚汁の無料配布や焼きそばの販売なども行う。参加費は2千円で、はがきかメールで申し込む。

(問)実行委0287・48・0575。