一般参加者も山車に乗り太鼓演奏 茨城・ひたちなかで30日、4年ぶり「みなとフェスタ」

茨城新聞
2022年10月19日

茨城県ひたちなか市那珂湊地区の商店街で豪華絢爛(けんらん)な山車が巡行する「みなとフェスタ2022」が30日に開かれるのを前に、実行委員会(鈴木信一実行委員長)はイベントの魅力をPRした。今回初めて一般参加者が通常乗れない山車に乗り、太鼓演奏を体験できる「市民山車」を設けるなど、多彩なイベントが楽しめる。

フェスタのテーマは「つなげたい湊の力・祭りの力」。

同地区では約300年続く「みなと八朔(はっさく)まつり」が2年に1度開かれ、各町内の山車の練り歩きや、海でみこしを担ぐ「お浜入り」などが行われてきた。フェスタは、同まつりがない年に開かれてきたが、2020年は新型コロナウイルス禍で中止となったため、開催は18年以来4年ぶり。

当日は午後1時から那珂湊本町通り商店街の約400メートルを歩行者天国とし、9町内の山車9台が練り歩く。初の試みとなる市民山車は、地元住民だけでなく、一般来場者にも楽しんでもらい、魅力を広く知ってもらうのが狙い。

同まつりでは関係者しか入れない山車に、市民山車には希望者が山車に入り、お囃子(はやし)の太鼓演奏が体験できる。お囃子を演奏する人と練習して午後5時から行われる本番に臨むことになる。

会場では、多彩なジャンルのダンス披露や地元保育園の太鼓演奏なども楽しめるほか、ご当地グルメの那珂湊焼きそばも味わえる。

鈴木実行委員長は「イベントを通して多くの人に那珂湊の魅力を知ってほしい。まちを盛り上げ、那珂湊の歴史と文化の継承、発展につなげたい」と意気込んでいる。

市民山車への参加は小学3年以上(小学生は要保護者同伴)で、先着50人。29日まで。希望者は名前と年齢、住所、電話番号、電子メールのアドレスを記入し、メールで実行委(info@minato-festa.com)へ。