日光東照宮で千人武者行列 雨上がりの表参道に時代絵巻
下野新聞
2016年10月18日
徳川家康(とくがわいえやす)の鎮座400年を迎えた日光市山内の世界遺産日光東照宮で17日、秋季大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われ、雨上がりの表参道をきらびやかな時代絵巻が彩った。
家康を静岡から日光へ改葬した際の行列を再現。「神輿渡御祭(しんよとぎょさい)」とも呼ばれる。毎年春と秋に行われ、秋は家康、豊臣秀吉(とよとみひでよし)、源頼朝(みなもとのよりとも)を祭るみこし3基のうち家康の1基が出される。
この日は未明からの降雨の影響で50分ほど遅れて出発。市民ら約700人が鎧(よろい)かぶとの武者や弓持ちなど50種類以上の役割に扮(ふん)し、表参道から御旅所(おたびしょ)までの約1キロを往復した。沿道を埋めた観衆は、ずらりと並んだ伝統装束に見入っていた。
同市などの招待で東南アジア諸国連合(ASEAN)8カ国の駐日大使らも列席。ブルネイのマハムド・アーマッド大使(58)は「2度目の訪問で初めて行列を見た。日本文化の多様性を感じた」と話していた。
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