《上州真田》吉田「小松姫」“凱旋”に歓声 沼田まつりスタート
NHK大河ドラマ「真田丸」で真田氏初代沼田城主、真田信之の妻、小松姫(稲)を演じている吉田羊さんが3日、沼田市の中心街で行われた「沼田まつり」のパレードに参加し、押し寄せた約5000人を熱狂させた。「小松姫ー」「羊ちゃーん」。30分ほどのパレードの間、市民の掛け声はやまず、吉田さんは終始笑顔で手を振って応えた。
◎天狗みこし練り歩きも
吉田さんは、同市下之町のグリーンベル21で開かれている上州沼田真田丸展を見学後、ドラマの衣装をイメージしたという黄色の法被をまとい、まつり会場の本町通りに登場した。小松姫の人形を飾った東倉内町の「まんど」(山車)に乗り込むと、沿道から大歓声が上がった。
スマートフォンで動画撮影したという前橋育英高3年の新井紗耶乃さん(同市)と今井陽(みなみ)さん(渋川市)は「こっちにピースしてくれた。かわいい、美人、最高。野球部は甲子園に出場するし、思い出に残る夏になった」と興奮気味に話した。
パレード終了後、吉田さんは「沼田全体が小松姫を愛していて、特別な存在なのだと実感した。小松姫として帰ってこられたことをうれしく思う」と感激していた。
この日は、沼田市と姉妹都市提携50周年を迎えた静岡県下田市から福井祐輔市長ら23人が訪れ、まつりなどに参加した。
まつりは5日まで。3日夜には恒例の女性だけで担ぐ「天狗(てんぐ)みこし」が練り歩き、市街地は熱気に包まれた。4、5の両日は神社や各町のみこし、まんどが出るほか、踊りや演奏、パレードが行われる。天狗みこしは5日も登場する。
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