《路線バス 終点を行く(17)》梅田ふるさとセンター前(桐生) 打ちたてのそば 人気

上毛新聞
2016年8月5日

昼時に飲食スペースに入ると、市内の障害者支援施設の職員、松本幸子さん(52)が施設利用者4人を連れて昼食を食べていた。麺類が好きな利用者のために、人気のそばを求めてこの場所を選んだという。「麺は打ちたてでこしがあり、天ぷらもサクサクでおいしい」。松本さんは笑顔を見せた。センターの佐藤一夫所長(70)は「県産そば粉を使って打ちたてを提供している」とこだわりを語る。
センターは食事スペースのほか、地場産食品の販売室や展示会を行う創作実習室などを備える。市内の愛好団体による写真展を見ていた内田正寿さん(64)=太田市=は「施設内をぶらぶらしたり、外で桐生川沿いを歩いたりするのも楽しい」と教えてくれた。
豊かな自然に恵まれた梅田地区だが過疎化が進み、市は1993年、地域活性化の拠点としてセンターを開設した。現在は、地元住民らでつくる管理運営組合が指定管理者として事業を担う。「センターをさらにPRして、より多くの人に足を運んでほしい」。佐藤所長は清流の里への誘客に力を入れる。

【おりひめバス梅田線】桐生市の委託を受けて、桐生朝日自動車が運行する。東武鉄道新桐生駅からJR桐生駅を経由し、梅田町内を北東に走る。桐生駅から終点までおよそ35分。

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