「ミス群馬」里帰り 日米親善の人形展示 前橋

上毛新聞
2016年7月26日

ㅤ企画展「戦争を忘れない展―平和を願った人形たち」が23日、前橋市の前橋文学館で始まった。日米の子どもたちの友好親善の証しとして1927年に日本から米国へ贈られ、本県にちなみ「ミス群馬」と名付けられた日本人形が89年ぶりの里帰りを果たし、修復を受けて初公開されている。米国から贈られ、戦中の処分を免れて県内の小学校などが所蔵する「青い目の人形」8体も展示している。8月21日まで。
ㅤ人形メーカー「吉徳」顧問で修復に携わった青木勝さん(67)は「『世界の平和は子どもから』がテーマ。人形を見て、日米間で実際にあった歴史と平和の尊さを現代の子どもたちに感じてほしい」と話していた。
ㅤ会場には前橋市出身の詩人、萩原朔太郎が戦争を描いた詩や、創作の際に抱いた思いをつづった書簡など約70点が並ぶ。同市の切り絵作家、飯塚照江さんが前橋空襲の体験を基に作った作品もあり、来場者の目を引いている。
ㅤ観覧無料。水曜休館。問い合わせは同館(電話027・235・8011)へ。

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