シャボンで映像表現も 県北芸術祭、企画内容を発表

茨城新聞
2016年6月25日

茨城県の県北6市町を舞台に今秋開催される国際アートフェスティバル「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」は24日、具体的な企画内容を発表した。参加が決まっている約80組のアーティストのうち、主立った作家のプロフィルと作品を写真で紹介した。

「海か、山か、芸術か?」の企画コンセプトの下、五浦・高萩海浜(北茨城市、高萩市)▽日立駅周辺(日立市)▽奥久慈清流(常陸大宮市、大子町)▽常陸太田鯨ケ丘(常陸太田市)-の展示4エリアを海側と山側に分け、地域の特性を生かした内容となる。

展示作品は海側では、北茨城市の県天心記念五浦美術館で、先端の映像技術を駆使するチームラボが出品。同地にゆかりのある岡倉天心を題材に来館者参加型の作品を手掛ける。同じく高萩市の穂積家住宅では、造形作家、伊藤公象さん=笠間市在住=が陶造形作品を展開する。

山側では、常陸大宮市の旧美和中学校で、筑波大助教、落合陽一さんが半透明なシャボン膜に超音波を当てた独自の映像表現を行う。同じく大子町で、「海か、山か、芸術か?」のコンセプト題字を揮毫(きごう)した書家、木下真理子さん=ひたちなか市出身=が書を使ったインスタレーションに挑む。 

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