絹布にアイドル像 大竹さん 地元で初の大規模展 来月から富岡市美術博物館

上毛新聞
2016年6月22日

ㅤ富岡市は20日、同市出身でアトリエが市内にある、ろうけつ染め作家、大竹夏紀さん(33)の個展「大竹夏紀展 idea」(同市、上毛新聞社主催)を7月23日から市立美術博物館で開くと発表した。理想のアイドル像を絹布に描いている大竹さんのふるさとでは初となる大規模な個展で、新たに制作する大作「イデア#8」を含む学生時代から現在までの作品約20点を展示する。
ㅤ大竹さんは、多摩美術大大学院美術研究科修了。2010年、テレビCMに作品が使われた。13年に県立近代美術館で個展。14年には上毛新聞社の上毛芸術文化賞を受賞した。昨年はフランス・リヨンで作品展示した。
ㅤろうけつ染めは、模様部分をろうで防染して描く伝統的な染色技法。大竹さんは上品なシルクの布と、鮮やかな発色の染料を使って、きらびやかな花々やアクセサリーに彩られた少女をモチーフに、自身の理想を込めた偶像(アイドル)を描いている。
ㅤ新作の「イデア#8」は大小パネル約15枚に描かれ、切り抜いて飾る作品は縦4メートル、横6メートルにもなる予定。染色道具を置いてアトリエを再現、制作工程も動画で紹介する。
ㅤ大竹さんは「生まれ育った富岡で私がしてきたことを見てもらえるのは光栄。特別な思いがある作品を見てほしい」と話している。
ㅤ展示は9月4日まで。観覧料は一般500円(前売り400円)。65歳以上、大学・高校生300円。中学生以下無料。問い合わせは同館(電話0274・62・6200)へ。

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