下着に御朱印、息災願う 稲敷「寝釈迦の花まつり」
茨城新聞
2016年6月9日
稲敷市上根本の阿弥陀(あみだ)寺で8日、年に1度の「寝(ね)釈迦(しゃか)の花まつり」が行われた。大勢の中高年の参拝者が、持参した下着に御朱印を押してもらい、無病息災を願った。
かつて「腰巻きおがみ」と呼ばれ、江戸時代初期から400年以上続く伝統行事。腰巻きやふんどしに御朱印を押して祈願し、その下着を着用すると、無病息災、生涯「下の世話」にならずに済むといわれ、長年多くの人に親しまれている。
この日、境内は朝から参拝者でにぎわい、中には県外からの団体客も。参拝者は釈迦を表す梵字(ぼんじ)が彫られた御朱印を、持参した下着に押してもらい、お香をまぶして無病息災を祈願していた。
同寺の釈迦堂には、「根本寝釈迦」と呼ばれる県指定文化財の涅槃(ねはん)像が本尊として安置され、毎年6月8日の同まつりと毎月8日の縁日に開帳されている。
涅槃像は身の丈約2メートル。金箔(きんぱく)が施され、右側を下にして左手を腰に当て穏やかな表情で横になっている。
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