葉ショウブ収穫最盛期 行方
茨城新聞
2016年4月27日
5月5日の「端午の節句」を控え、全国屈指の葉ショウブ産地の行方市北浦地区は今、収穫と出荷作業が最盛期を迎えている。
「この1週間が勝負」。JAなめがたショウブ部会の河野文隆部会長(72)の北浦湖畔の水田では、青々した葉ショウブを作業員が手作業で刈り取っている。1年かけて育てられた葉ショウブは、この時期だけに集中して収穫される。
端午の節句の伝統は奈良時代から続き、邪気を払う薬草として葉ショウブを湯に入れ入浴したのが始まり。武家社会になり「尚武」とかけた武士を尊ぶ意味へ移ってきた。
同地区の葉ショウブは全国の量販店や老健施設、温泉施設に出荷。河野部会長は「伝統のショウブ湯を多くの人に楽しんでほしい」と話す。
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