新年の門出祝う 水戸八幡宮はねつき神事

茨城新聞
2016年1月12日

今年一年の除災招福を祈願する新春恒例の「はねつき・破魔弓神事」が11日、水戸市八幡町の水戸八幡宮(田所清孝宮司)で開かれた。多くの参拝者が見守る中、稲の豊凶を占う羽根突きや伝統的な武術の奉納が行われ、新年の門出と飛躍を祝った。同宮、水戸人形組合主催、茨城新聞社後援。

神事では、宮司による邪気払いの矢が放たれ、日本画家の藤島大千さんが揮毫(きごう)した大羽子板を奉納。女性神職や巫女(みこ)による年占羽根突きで今年の稲は「非常によろしく、豊作に近い年」と出た。

羽根突き奉納では、水戸の梅大使と新成人が、華やかな着物に身を包んで登場。小美玉市の松代仁美さん(20)は「思ったより(羽根突きが)続けられて良かった」と笑顔。ひたちなか市の得能彩瑛(さえ)さん(20)は「成人したので、新しいことに挑戦する年にしたい」と抱負を語った。

関口流抜刀術や為我流和術、市弓道連盟有志による古式礼射の奉納では、目の前で繰り広げられる武技に、見学者から感嘆の声や拍手が湧き起こった。一般参加者による羽根突き大会も盛り上がりを見せた。

神事に先立ち、本紙文芸欄で募集した「はねつき俳句」の表彰も実施。最優秀賞の永井弘子さん(72)は「大変ありがたく、うれしい」と喜びを語った。(安ケ平絵梨)

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