鉢のブルーベリー、お部屋で摘み取り 茨城・石岡の花やさと山

茨城新聞
2022年7月12日

 ■農家と連携、新宿泊プラン
茨城県石岡市が運営するアウトドア型の宿泊施設「キャンプ&リゾート 花やさと山」(同市下青柳)で、鉢植えのブルーベリーの実を利用客が自由に摘み取って食べられる宿泊プランがお目見えした。地域の農園と連携し、7月末までの期間限定で実施。通常の宿泊料金に1500円上乗せで利用できる。

「お部屋でブルーベリー狩りプラン」は宿泊予約サイトで受け付けており、ロッジとグランピング施設のどちらに宿泊しても利用可能だ。

プランは、花やさと山から車で5分ほどの距離にある古民家カフェ・ブルーベリー農園「岡野ファーム」(同市吉生、栗原智広代表)と連携して始まった。

岡野ファームでは、鉢植えのブルーベリーを屋外に並べ、実を摘み取って食べてもらうサービスを提供。園内では24種約600本を栽培しており、そのうちの3本を花やさと山が借り受けた。

6月下旬にグランピング施設を利用した筑西市の菊池幸子さん(60)と娘の奈弓さん(31)はプランを利用。テント脇のテラスに置かれた、高さ約140センチの木から、食べ頃の紫色の実を摘んだ。幸子さんは「食べ応えがある」、奈弓さんは「冷やして食べた方がおいしい」と、実を冷水の器に浸してから口に運んでいた。

また、チェックアウト後に、岡野ファームまで足を延ばして、ブルーベリー摘みと古民家カフェでのランチを楽しむプランも用意されている。

花やさと山は今後も、地域の事業者と連携した企画に力を注ぐ方針。管理室長の吉田晃さん(48)は「岡野ファームさんとの企画を足がかりに、ほかの地域の事業者とも何かできることがないかを探っていきたい」と話している。

問い合わせは、花やさと山(電)0299(57)2525。