ハンゲショウ見頃 茨城・那珂の清水洞の上公園

茨城新聞
2022年6月23日

茨城県那珂市東木倉の清水洞の上公園の一角で、ドクダミ科の多年草「ハンゲショウ」が見頃を迎えている。梅雨の時季に花を咲かせ、その周辺の葉が白い絵の具で塗られたように変化し、緑と白の鮮やかなコントラストを見せている。見頃は7月上旬まで。

ハンゲショウは、夏至から11日目の「半夏生(はんげしょう)」の頃に開花することや、葉の半分が白く色づき化粧をしているように見える「半化粧」が名前の由来といわれる。かつて農家ではハンゲショウが咲くまでに田植えを終えるなど、農作業の目安にされたという。

公園管理を担う「清水洞の上自然を守る会」のメンバーで同所、江幡澄夫さん(89)が、6年前に3本の苗を植えた。手入れを毎日続けて少しずつ株を増やしてきた。江幡さんは「涼しげな色合いは夏の訪れを感じさせる。季節の移ろいを楽しんでもらえれば」と話した。