田母沢御用邸 初夏の彩り 日光 希少アヤメ開花
下野新聞
2022年6月3日
日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園で、皇室ゆかりの希少種ナスヒオウギアヤメが開花し、品のある薄紫色の花が庭園を彩っている。
ナスヒオウギアヤメは那須町で見つかり、昭和天皇の著書でも紹介された絶滅危惧種。2004年に宮内庁から県へ贈られた一部を、大正天皇の静養地だった同公園の庭園に移植した。
同公園管理事務所によると、今年は例年並みの5月28日ごろに咲き始めた。2日は、庭園西側奥にある建物「皇后宮」前の小川沿いに咲き誇り、訪れた人たちを癒やしていた。今月中旬まで楽しめるという。
同公園を訪れた東京都墨田区、主婦照沼則子(てるぬまのりこ)さん(71)は「新緑の中、とてもきれいですてきな花。こんなに素晴らしい庭園はなかなかないので、歩いていて気持ち良い」と話した。