初夏の訪れ 彩りで告知 奥日光・千手ケ浜 クリンソウ見頃
下野新聞
2022年6月1日
奥日光の中禅寺湖西岸にある千手ケ浜で、色とりどりのクリンソウが見頃を迎え初夏の訪れを告げている。
クリンソウはサクラソウ科の多年草。31日は朝から雨が降り続いたが、赤や紫、白など色とりどりのかれんな花を咲かせていた。
同所は国内でも有数のクリンソウ群生地で、毎年、新緑が鮮やかな奥日光の景色に彩りを添え、訪れたハイカーらを楽しませている。
同所を管理する元環境省自然公園指導員の伊藤誠(いとうまこと)さん(72)によると、今年は例年並みの4月末ごろから徐々に咲き始め、今月下旬まで楽しめる。伊藤さんは「奥日光の自然も温暖化の影響などで変化してきている。きれいなクリンソウを見ながら、奥日光の環境や歴史についても考えてもらえれば」と話した。
群生地は赤沼車庫発の低公害バスに乗り千手ケ浜で下車し、徒歩約10分の場所にある。