逸話残る城や武将 御城印や武将印 新たに6種 吾妻歴史交流会

上毛新聞
2022年5月13日

群馬県中之条町と東吾妻町の歴史を知ってもらい、観光振興につなげようと、吾妻歴史交流会は両町ゆかりの御城印、武将印など6種類を新たに作成した。昨年作った嵩山(たけやま)城(中之条町)の御城印に続く第2弾。両町の道の駅で販売し、訪れた観光客にPRする。

新たに作成したのは、真田氏と北条氏が刀を交えた東吾妻町の山城「手古丸てごまる城」の御城印や、中之条町入山の世立よだて地区に住んでいたという伝説が残る木曽義仲の武将印など全6種類。

新たな観光資源にしようと、かつて中之条町四万にあったとされるものの、正確な場所は特定されていない「木根宿きのねじゅく」のように一般的には知られていない場所も扱った。それぞれ千枚ずつ用意した。

交流会の片貝正明会長(75)が歴史の継承と両町の発展を目指し、自費で発行した。文字については「生きた字にしたい」との願いから、東吾妻町の書家、高橋大榛さん(39)らに依頼した。両町を象徴するウグイスやスイセンなどのイラストも添えている。

片貝会長は「パンフレットなどはすぐ捨てられてしまうこともある」と印を作成した狙いを説明する。その上で「お土産として印を持って帰ってもらい、中之条と東吾妻のことを『もっと知りたい、行ってみたい』と思ってもらえればうれしい」と期待している。

印は中之条関連は道の駅霊山たけやま、東吾妻関連は道の駅あがつま峡で販売。1枚300円。